大規模修繕にかかる時間を説明します

大規模修繕工事の期間は、その内容や範囲にもよりますが、おおよそ5ヶ月から8ヶ月程度です。具体的には工事作業員の詰所・資材置き場の設置と足場架設に15日くらい、下地補修や洗浄作業に1ヶ月くらい、本工事に3ヶ月から半年、確認と手直し・片付けに5日ほどといった具合です。作業日数としてはこのくらいですが、実際には計画が立ち上がってから作業に入るまでは1年から1年半ほどの時間を要します。その期間に建物状況の調査をしたり、相見積もりをとって管理組合が打ち合わせをしたり、周辺の人々に挨拶をしたりします。また、足場工事の際は労働基準監督署に、道路に車を止める際には車両駐車の許可を警察に届出なければなりません。大規模修繕では作業だけでなく、事務手続きも必要になることを覚えておきましょう。

そもそも大規模修繕とは何をするのか

そもそも大規模修繕とは、マンションなどの壁や屋根、階段などが経年により劣化したところを修繕する工事のことです。資産価値の維持、マンション設備の向上のために行われます。一般的に行われる大規模修繕の内容は、屋上の防水塗装、外壁・鉄部塗装、コンクリート補修、タイル補修、給排水管改修などです。1回目の修繕が行われる時期として最も多いのは、築15年から20年の頃です。ただし国土交通省は1回目の修繕について、築12年を目安に行うよう呼びかけています。その後はおよそ12年から15年ごとに2回目、3回目の大規模修繕を検討します。いつ行うかは、建物設備の劣化具合やその修繕の緊急性、組合の予算などを考慮して管理組合が決定します。マンション購入者にとって大規模修繕は、自分たちの生活に関わる大切な出来事なのです。

大規模修繕のポイントは業者選び

大規模修繕で最も重要になるのが、工事をする業者選びです。大げさではなく、この人たちの作業具合や仕上がりが、今後の自分たちの生活を左右すると言えます。業者には大きく分けて3種類あります。管理会社系は普段から建物管理を行っているので対応がスムーズなのがメリットです。ゼネコン系は実績が多いですが、下請けも多いので費用が高くなりがちです。専門業者系は知識豊富でコストも安く抑えられますが、業者によって不得意分野もあるので注意しましょう。これらの業者から相見積もりをとり、適正な価格で適正な工事をしてくれる業者に工事を依頼します。どの業者が適正に工事をしてくれるか分からないという場合は、担当者の人柄をみて決めるのがいいと思います。理事会に毎回出席してくれる、挨拶まわりを積極的にやってくれる、親身になって話を聞いてくれる、こういった人を信頼し、工事を任せてみてはいかがでしょうか。

2018年5月25日